闻天雪论文提交备份.docx
- 文档编号:26645838
- 上传时间:2023-06-21
- 格式:DOCX
- 页数:39
- 大小:42.12KB
闻天雪论文提交备份.docx
《闻天雪论文提交备份.docx》由会员分享,可在线阅读,更多相关《闻天雪论文提交备份.docx(39页珍藏版)》请在冰豆网上搜索。
闻天雪论文提交备份
分类编号:
单位代码:
10068
密级:
学号:
天津外国语大学
研究生学位论文
文化的負荷が高いことばの翻訳に関する一考察
――『人間の証明』の中訳を例に
文化负载词的翻译研究
——以《人性的证明》中译本为例
学生姓名:
闻天雪申请学位级别:
硕士
申请专业名称:
日语笔译
研究方向:
日语笔译
指导教师姓名:
修刚专业技术职称:
教授
提交论文日期:
2016年3月
原创性声明
本人声明所呈交的学位论文是本人在导师的指导下进行的研究工作及取得的研究成果。
据我所知,除了文中特别加以标注和致谢的地方外,论文中不包含其他人已经发表或撰写过的研究成果,也不包含为获得天津外国语大学或其他教育机构的学位或证书而使用过的材料。
学位论文作者签名:
签字日期:
年月日
摘要
在如今的全球化进程中,跨文化交际不可避免,世界各国的文化交流也变得越来越密切。
根据功能主义翻译理论,翻译不止是语言的转换,更是一种跨文化行为。
在文学作品翻译中,带有民族特色的文化负载词具有十分重要的研究意义。
文化负载词只有得以合适的翻译,才能传播本民族文化,从而达到跨文化交际的目的。
森村诚一的《人性的证明》一书一经出版就获得了日本国内的热烈反响,以此为原著拍成的电影《人证》也给观众留下了深刻的印象。
这本小说反应了二战后日本的社会状况和人民心理,其中的文化负载词带有很强的民族性,具有很大的研究价值。
本文以日文小说《人性的证明》为例,在以往研究文化负载词的论文、书籍的基础上,对日文文化负载词的翻译方法进行初步探究。
本文选择了《人性的证明》的两个译本,分别译于1977年和2012年两个的时代,本文将探究这两个不同年代的译本对文化负载词翻译的处理方法的变化。
本文由五部分组成:
第一章为序论,将分别介绍研究目的与意义、文化与语言的关系、研究方法等;第二章介绍文化负载词和异化、归化的先行研究;第三章将文化负载词分为五类,即语言文化负载词、社会文化负载词、物质文化负载词、宗教文化负载词、生态文化负载词,并且考察其在两本译本中的翻译方法和翻译战略。
第四章归纳总结文中出现的文化负载词,并归纳各自的翻译方法;第五章得出结论。
本文认为,异化与归化策略是翻译文化负载词的两个重要方法,异化倾向于忠实作者与原文一侧,能够更好的传播原文民族文化,而归化则侧重于倾向读者一方,更有利于读者理解原文。
两者各有特点各有侧重,想顺利的实现文化负载词的翻译,必须合理运用这两种翻译方法,过于追求异化或归化都是不可取的。
关键词:
文化负载词;归化;异化;直译;意译;《人性的证明》
要旨
異文化との接触を避けることができないグローバル化の進む現代では、世界各国の文化交流もますます密接になってきた。
異文化理解と異文化間コミュニケーションの重要度が増やしている現在、翻訳・通訳の果たす役割が極めて大きいことは言うまでもない。
機能主義翻訳理論によれば、翻訳は言語の転換だけではなく、異文化コミュニケーション行為でもあるという。
文学作品の翻訳に対して、民族の特色ある文化的負荷がたかいことば(culture-loadedwords)にはよほど重要な研究意義をもつ。
それは適当に翻訳されてはじめて、民族文化を伝播し、異文化コミュニケーションの目的が達成できる。
森村誠一の『人間の証明』という小説が出版して高く評価され、これを原作とする撮影された映画『人間の証明』も観客に強いイメージを残した。
この小説は第二次世界大戦後の日本社会の状況と人々の心理行動を反応させ、そのうち文化的負荷が高いことばには強い民族性があって、大きな研究価値を有する。
本考察は日本語小説『人間の証明』を例として、従来の文化的負荷が高いことばに関する論文や書籍をもとにして日本語文化的負荷が高いことばの翻訳方法を初歩的に研究した。
本考察は小説の二つの中訳本を選択し、一つは1977年に、もう一つは2012年に翻訳された。
本考察は違う年代に翻訳された中訳本における文化的負荷が高いことばの翻訳方法の変化を探求する。
本考察は五つの部分からなっている。
第一章は序論であり、研究目的と意味、文化と言語の関係、研究方法などを紹介する。
第二章はCLWと異化・同化に関する先行研究を紹介する。
第三章では、CLWを言語CLW、社会CLW、物質CLW、宗教CLWと生態CLWという五種類に分類しながら、二つの中訳本の翻訳方法と翻訳戦略を研究する。
第四章は小説に現れたCLWをまとめてその翻訳方法を整理する。
第五章は結論を出す。
本考察は、異化と同化はCLWの翻訳に対して重要な方法であって、異化は読者を原著者の方へ動かすが、同化は原著者を読者の方へ動かすものである。
両者にはそれぞれの役割や重点があると言える。
CLWの翻訳をうまく行おうとすれば、合理的にその二つの翻訳方法を使うことが肝心である。
キーワード:
文化的負荷が高いことば;同化;異化;直訳;意訳;『人間の証明』
目次
摘要I
要旨II
目次IV
第一章 序論1
1.1研究の目的と意義1
1.2文化と言語の関係2
1.3研究方法3
第二章 先行研究4
2.1「CLW」に関する研究4
2.1.1「CLW」の定義と特徴4
2.1.2「CLW」の分類5
2.1.3「CLW」の翻訳方法5
2.2「異化」と「同化」に関する研究7
2.3残されている問題8
第三章『人間の証明』の中訳本におけるCLWの翻訳分析9
3.1言語「CLW」の翻訳9
3.2社会「CLW」の翻訳11
3.3物質「CLW」の翻訳14
3.4宗教「CLW」の翻訳16
3.5生態「CLW」の翻訳16
第四章 『人間の証明』のCLWの翻訳方法のまとめ18
第五章 おわりに29
注30
参考文献31
謝辞32
第一章 序論
1.1研究の目的と意義
異文化との接触を避けることができないグローバル化の進む現代では、世界各国の文化交流もますます密接になってきた。
世界各民族の自然環境、発展してきた歴史および言語などが他の民族と違うため、それぞれの文化にも雲泥の差がある。
ある国、あるいはある民族の言葉において、もっとも魅力的なところはその独特な文化を反映している表現であろう。
そのため、翻訳という行動はますます大切になっている。
輸入品のパッケージから映画・テレビ・インターネットに至るまで、日常生活のさまざまな場面で、わたしたちは翻訳行為の恩恵を受け、翻訳されたものと接している。
それに伴い、翻訳を介したコミュニケーションが量的に増え、質的に多様化している。
異文化理解と異文化間コミュニケーションの重要度が増やしている現在、翻訳・通訳の果たす役割が極めて大きいことは言うまでもない。
さらに、機能主義翻訳理論によれば、翻訳は言語の転換だけではなく、異文化コミュニケーション行為でもあるという。
言語と文化の壁をどう超えるかが、翻訳の大問題である。
したがって、いい訳者になるため、素晴らしい言語力を身に着けるだけでは不十分で、異文化への全般的な把握も要求されている。
これに対して、劉山(1982)は以下のように述べている。
「不同民族由其文化传统形成在词语运用、思维方式和表达习惯上的差异,要求翻译不能着眼于语言的等值转换,而应着眼于思想和文化的交流。
」(語彙の運用、思考の方式および表現の習慣によって形成された伝統文化が民族によって違うので、翻訳は言語レベルの等価的な置換にこだわるのではなく、思想や文化の交流を目指すべきである。
――筆者訳)
確かに、劉山氏が言った通り、異民族の文化にはの大きな差異が存在している。
その差異は国民の考え方や言語の使用に影響しているから、ただ文字通りに翻訳するのは不十分である。
翻訳は複雑な要因が絡まったプロセスではあるが、異なる言語・文化間でコミュニケーションを成功させようとする具体的行為であると捉えると、翻訳に影響を与える要因を、言語の差、文化の差、コミュニケーション状況という三つの観点に分けて考察することが提案できるだろう。
従って、文化を伝えるは決して容易なことではない。
この問題に対して、王佐良氏はこう述べている。
「翻译里最大的困难是什么?
就是两种文化的不同。
在一种文化里有一些不言而喻的东西,而在另一种文化里头却要费很大力气加以解释。
」(翻訳中の一番大きな困難は何か?
それは異文化の差異である。
わざわざ説明しなくてもわかるものを別の言語に翻訳しようとするとき、文化の違いがあるから、解釈に工夫を凝らしなくてならない――筆者訳)。
そのため、文化的な差異をいかに克服するのかは翻訳の最大な難点であると思われる。
文学作品において、各国の独特な文化は主として文化的負荷の高いことば(英語ではculture-loaderwords、日本語ではまだ適切な訳がないようであるから、便宜上、以下、英語の頭文字を使ってCLWを略称することになる)によって表現している。
文学作品にはいつも特定な時代背景があるので、その時代背景の独特な文化を表している[CLW]が数多く存在している。
[CLW]への翻訳は読者の文学作品への理解に密接にかかわっているので、研究することは非常に有意義なことである。
森村誠一氏の『人間の証明』は有名な推理小説であり、それを原作とした撮影された映画も大人気がある。
この小説は日本敗戦後の社会状況、人々の心の動きについて細かいところまで描写し、日本文化をいきいきと読者の目の前で表させるのである。
この小説を研究対象とし、日本語のCLWを分析するのは可能でもあり、価値があるのでもある。
1.2文化と言語の関係
文化と言語との間に深い繋がりが結びついている。
中国言語学者である刑福義氏は、文化と言語の関係について、言語は文化の符号であり、文化は言語の軌道であることを主張している。
また、林紀誠はこの問題について、言語は文化の一部分であり、文化が伝播されるメディアでもあるという言語の二重性質が発見した。
王健宜(2013)は文化と言語の関係について例を挙げながら、以下のように四つの角度からまとめている。
「①语言是文化的一部分」、「②语言是折射文化的多棱镜」、「③语言能动地对文化产生影响」、「④文化对语言有影响和制约作用」。
(「①言語は文化の一部分であること」、「②言語は文化を屈折させるプリズムであること」、「③言語は積極的に文化に影響を及ぼすこと」、「④文化は言語に対して影響しながら制約する。
」――筆者訳)。
このように、文化と言語はお互いに影響しあったり働きかけあったりしている。
文化を理解することは、言語を理解することにとって、不可欠なことである。
1.3研究方法
本考察では、森村誠一氏の『人間の証明』におけるCLWを研究対象にし、時間上互いに遠く離れた時期の二つの中訳本を比較しながら、中訳を中心として考察する。
日本語の原版の小説は、一九七七年三月刊の角川文庫を改版した『新装版 人間の証明』とし、二つの中訳本は、1979年11月の第一版(王智新訳)と2012年9月の第一版(丁国禎等訳)を選定した。
研究を進める順番では、まず、先行研究からCLWに関する内容を明らかにする予定である。
それと同時に、考察に運用する同化・異化について学者の学説をまとめて紹介する。
次に『人間の証明』原作およびその二つの中訳本からCLWに関する言語データを収集し、先行研究におけるCLWの五つの分類に踏まえて分類しながら実例を挙げ、翻訳方法や戦略を分析する。
最後に、この研究対象に出た翻訳方法をまとめて、結論が得られるのである。
第二章 先行研究
2.1「CLW」に関する研究
2.1.1「CLW」の定義と特徴
ここ近年、中国においてCLWに関する研究は非常に数多くなっている。
「中国知网」で「文化负载词」をキーワードとして検索してみると、2010年から2015年までの6年間、合わせて1496篇の論文が出てくる。
それに2010年は173篇、2011年227篇、2012年は257篇、2013年は319篇、2014年は340篇、2015年は180篇という検索結果は、数は年々増加している。
それは、中国の研究者はますますCLWを訳す大切さに関心を集めていることがわかるのである。
まず、CLWに関する基本的な知識を明らかにしなければならない。
包恵南氏と包昂氏(2000)は『中国文化与汉英翻译』において、以下のように述べている。
「在文化传承与弘扬的过程中,有一些词汇承载了很多的文化信息,由于文化差异的原因,使其极具地域性、民族性,而且源语词汇所承载的文化信息在译语中没有对应语,这种词即文化负载词。
」(文化が伝承したり発揚したりする過程の中で、一部の語彙は多量の文化的な情報を持つようになった。
文化の違いがあるから、それらの語彙は地域性や民族性を備えることになった。
それに、源語の語彙が持っている文化的情報は訳語に対応する語彙がない。
このような語彙はCLWと呼ばれる。
――筆者訳)
廖七一(2000)は『当代西方翻译理论探索』において、「文化负载词汇是指标志某种文化中特有事物的词、词组和习语。
这些词汇反映了特定民族在漫长的历史进程中逐渐积累的、有别于其他民族的独特的活动方式。
」とCLWを定義付けた。
(CLWというのは、とある文化の中に特有しているものを表す単語、連語と慣用語である。
このような語彙は長い歴史の流れの中でどんどん積み重ねされた、他の民族とは異なった行動方式を反映している。
――筆者訳)
また、袁清は『文化负载词及其翻译方法』にこのように定義している。
「文化负载词指:
特定文化范围内的词汇,它是民族文化在语言词汇中直接间接的反应,包括特有的文化现象、成语、典故、形象词语等。
」(CLWとは、民族文化が言語の語彙の中に直接的か間接的な反応であり、特有している文化的現象、成語、典故や形象語彙なでが含まれている特定の文化範囲の中の語彙ということである。
――筆者訳)
学者の定義をまとめると、CLWにはいくつかの特徴があることが簡単にわかる。
それは、①、特有の文化情報を大量に含めていること。
②、高い地域性と民族性があること。
③、文化の違いによって形成されたこと。
④、とある文化だけを反映し、他の文化には存在していない、すなわち、訳語語彙には、訳語が一対一に見つけられないこと。
⑤、訳すことはものすごく困難なこと。
2.1.2「CLW」の分類
マリノフスキーは『文化論』において、文化を物質設備、精神方面の文化、言語、社会組織との四つのカテゴリーに分類している。
これを受け、ナイダは文化を生態文化、社会文化、言語文化、物質文化及び宗教文化に分類している。
この五つの分類をもとにして、多くの学者はCLWを社会CLW、言語CLW、物質CLW、宗教CLWおよび生態CLWに分けた。
2.1.3「CLW」の翻訳方法
CLWは民族の特有している文化をもっているため、他の語彙とは違う翻訳方法がある。
廖七一氏は『当代西方翻译理论探索』において、CLWの翻訳方法について、こう述べている。
「翻译文化负载词时应遵循以下原则:
①原语词汇意义的再现优于形式的再现;②选词必须考虑原语词汇所处的语境;③原语词汇关键的隐含意义在译文中必须转换成非隐含意义。
并且应采用“直译(音译)+注解”“直译+意译”或“意译”等方式来弥补或调整中英两种词汇在文化上的差别(后略)。
」(CLWを翻訳する場合は、以下の原則を守らなければならない。
①形式の再現より、原語語彙の意味の再現がもっと大切であること。
②訳語を選択するには、原語語彙が位置する文脈を考えなくてはならない。
③原語語彙の隠れた意味は訳文に必ず明らかに表すこと。
それに、「直訳(音訳)+注釈」、「直訳+意訳」あるいは「意訳」などの方法を使用して中英の文化差異を補ったり調整したりするのである(後略)。
――筆者訳)
または、「有一类特殊的汉语文化负载词往往需要通过“文化替换”(culturalsubstitute)的方法才译成英语。
所谓“文化替换”,是指原语在译语中的对应表达带有明显的译语文化意味,往往包含与原语完全不同的意向。
这种对应不是建立在原语词汇的义素对应的基础上,而是从双方的语用功能和意义相当的角度出发来替换的。
对于典故、成语的翻译常常采用这种方式,即用译语中意义相近的典故或成语直接替换原语的典故或成语。
」(特別な中国語CLWは「文化の置き換え」というい方法を通じて英語に訳すのである。
「文化の置換」というのは、原語は訳語の中ではっきりとしている訳語文化の意味を持っていて、それは原語と全然異なる意向を含める場合が多い。
このような対応は、原語の単語の義素の対応に基づくことはなく、両方の語用機能や意義等価の角度から置き換えられたのである。
故事や成語を訳すときはこの方法をよく使うことになる。
すなわち、訳語に意味が近い故事や成語で直接的に原語の故事や成語を置き換えるということである。
――筆者訳)
邱懋如(2012)もCLWの翻釈方法について、次のようにまとめている。
「①保留原文的文化色彩②移译,即抄原文③音译④音译+类别词⑤目的语中带有文化色彩的表达方式取代原语中带有文化色彩的表达方式⑥解释,即用描写性的表达方式来翻译⑦译出含义,即把隐含的意思翻译出来。
」
郭建中(2000)はCLWの翻訳について、同化と異化をめぐる議論が絶えなかったと述べている。
つまり、できるだけ異文化の痕跡を残してその差異を際立たせようとする(異化)か、目標言語(TL)の文化規範や慣習に従って、翻訳作品を読む読者が自国語で書かれた作品のように自然に読めるようにする(同化)か、郭氏は、「音訳」、「音訳+注釈」、「直訳」、「直訳+注釈」などが「同化」の範囲に属している。
「意訳」、「意訳+注釈」などが「異化」の範囲に属している。
さらに、実際のCLWの翻訳の中で、「異化」の利用率は「同化」より遥かに高いとの結論を出した。
2.2「異化」と「同化」に関する研究
原作の異質性を反映すべきか、自国の作品のように読みやすく訳すべきか、という問題は翻訳史上常に論議されたきた。
例えば聖書翻訳は紀元前3世紀に始まったが、4世紀末にヒエロニムスのラテン語聖書ヴルガタが登場するまで神の神聖な言葉はできるだけ忠実に直訳されるべきものとされ、その訳文は非常に理解しにくものであった。
しかし聖書翻訳以外の領域では、古代ローマ時代のホラチウスやプロペチウスのようなラテン詩人が、読者を効果的に説得する自由な訳を提唱した。
彼らはギリシャ文化の痕跡をローマのものに置き換え、あたかも初めからラテン語で書かれたテクストであるかのように訳したので、ニーチェは「翻訳は征服の一形態であった」と批判している。
西欧でも日本でも常に議論されてきたこの相反する二つの方法を、シュライアーマハー(Schleiermacher,1813)は「(翻訳には)二つの方法しかない。
翻訳者は原著者をできるだけそっとしておいて、読者を原著者の方へ動かすのか、あるいは読者をできるだけそっとしておいて、原著者を読者の方へ動かすのか、そのどちらかである。
」とし、翻訳についての問題はこの二つの方法に還元できると述べている。
後の研究者たちは、前者の原著者寄りのアプローチを異化、後者のTT読者寄りアプローチを同化と呼んでこの概念に言及した。
シュライアーマハーは、翻訳の目標は読者が完全に外国の魂の息遣いを感じることにあるのだから、前者が取られるべきであるとした。
または、ヴェヌティ(Venuti,1992.1995a,b)は主に外国文学がアメリカ人読者のために英語に翻訳される場合、支配的規範でるアングロアメリカンの文化に抵抗し、非主流文化の独自性を守るという姿勢をとっている。
ヴェヌーティの異化・同化の概念はシュライアーマハーの定義と、次の点で大きな相違を見る。
ヴェヌーティの主張では、何を異化と見て何を同化と見るかは、翻訳が作成され消費される社会・文化状況との有機的関連によってのみ決めることができる。
つまり、TTがSTにどれだけ類似しているかを言語形式の上で見比べるのではなく、それぞれの文化どのように機能するかという問題が重要となるのである。
2.3残されている問題
CLWをうまく訳せるかどうかは成功に異文化コミュニケーションするかの大切な1ステップである。
ここ近年、中国の研究者たちは中国語のCLWを外国語に翻訳する時使われている翻訳方法や翻訳戦略をものすごく注目しているが、英語訳に関する考察はやはり多いのである。
日本語訳の研究論文は大学院生の卒業論文としてよく書かれたが、いま現在成熟している理論はまだ出てこない事実はたしかに存在している。
それに、日本語のCLWを研究していた人はまだ一人でもいないようである。
『人間の証明』という小説も、ある程度戦後の日本の状態を反映し日本文化を表しているが、所詮推理小説でありながら、1977年初出版したものというのは、現在から時間は短いと言える。
もっと日本らしい文学作品などはその現代小説は比べると、研究素材として多くの研究価値があるのであろうかという疑問が浮かれるときがある。
ところが、自分の研究能力や手に入れた参考資料に基づきながら先行研究を踏まえて、『人間の証明』のCLWを二つの中訳本でどう表現したのか、という問題を考察し、日本語CLWを中国語訳の研究に少しだけでも役に立てれば幸いだと思う。
第三章『人間の証明』の中訳本におけるCLWの翻訳分析
第三章は『人間の証明』の二つの中訳本――1979年11月の第一版(王智新訳)と2012年9月の第一版(丁国禎等訳)を比較しながら、日本語のCLWの翻訳方法が時間の変化に従って何か変わりがあるかどうかという問題を考察しようとする。
日本は、古くから大規模に外来文化、特に中国文化を取り入れたが、外来の思想や文化を摂取しながら、独自の思想や文化を作り上げてきた。
それは、単純な模倣ではなく、現実的な必要性とその可能性を考慮したうえで外来文化を選択し学ぶ点に見られる。
そのため、中国文化に基づいて自分なりの文化が形成された。
日本は他の国とは異なっている自然環境、言語、社会文化、宗教体系や物質的な条件などがあるため、それを表すCLWをTTに訳すときは一対一の対応の単語がない可能性はある。
本考察は、ナイダの文化を五つに分類する方法に基づいてCLWを五つの種類に分け、『人間の証明』の二つの中訳本の日本語CLWを実例を分析しながら、その翻訳戦略や翻訳方法を考察するのである。
CLWを分析しながら二つの中訳本を比べるという形で研究を行うが、便利上、2012年9月の第一版(丁国禎等訳)の訳本を訳本一とし、1979年11月の第一版(王智新訳)の訳本を訳本二としている。
3.1言語「CLW」の翻訳
言語CLWというのは、ある言語の音韻、文法、文章用語などの言語面の特徴を表す語彙あるいは連語である。
当然として一定な文化背景や歴史典故を持つ成語、慣用語、諺、方言、格言等も含まれている。
日本人が使い慣れた比喩や言い方は中国人と違うので、言語CLWを日本語に翻訳する時は誤解されないように注意しなければならないのである。
1まず、客がありの巣を壊されたような騒ぎになった。
訳本一:
像捅了马蜂窝似的,顾客们乱作一团。
訳本二:
象捅了蚂蜂窝似的,整个餐厅顿时乱成一团。
これは、主人公ジョニー・ヘイワードはエレベーターに乗ってスカイダイニングに到着し、すでに死んでいると発見されたあとのお客様の反応である。
お客さんは、ありの巣が攻撃されうろうろと走り回っているありのように混乱している。
中国語の表現では、ありの巣ではなく、スズメバチの巣が壊されたという比喩が愛用された。
二つの中訳本は、どちらも「像捅了马蜂窝似的」と翻訳している。
2それこそ猫もしゃくも新宿へ集
- 配套讲稿:
如PPT文件的首页显示word图标,表示该PPT已包含配套word讲稿。双击word图标可打开word文档。
- 特殊限制:
部分文档作品中含有的国旗、国徽等图片,仅作为作品整体效果示例展示,禁止商用。设计者仅对作品中独创性部分享有著作权。
- 关 键 词:
- 闻天雪 论文 提交 备份